DETAIL
酒質のこだわり
今回はこの企画のエヴァンジェリストとして「AK-69」さんが協力してくれたこともあり、秋田の6号酵母と熊本の9号酵母(正反対の場所の酵母)を使用して酒を造ってみようとなりました
そして、同じ原料と同じ環境の中で対照的(スウィートとドライ)な酒を醸したいという設計を元に無理難題を関谷醸造の宮瀬杜氏を通して醸されていきました。
どちらも普段では使用しない酵母に宮瀬杜氏はかなり悩んだと思います。酵母は「キャラクター」だと思ってください。双子でも性格は違いますよね?キャラは酵母であり、このキャラクターを活かさなくてはなりませんし、この性格に振り回せるのが酒造りです。
原料には最高級の「特等山田錦」を「麹米」「掛米」どちらにも100%使用してます。
もちろん兵庫県産米です。その米を「35%」まで磨きました。米は磨けば磨くほど高級になりますが単純に多く磨けば良い訳ではありません。
私の中ではある程度の持論があり、35%以上磨くにはそれなりの理由が必要であり、その必要性がないのに磨くのはただのパフォーマンス?にも感じれるからなのです。
磨けば磨くほど雑味の原因(例えば脂質やタンパク質)などを削ぎ落とし、スッキリした華やかな酒を簡単に醸せます。しかし、あえて磨きすぎない事で米本来の特徴「旨味」「甘み」を出す事で、その蔵の技術や特徴が出せると思っており、精米35%っていうのは、誤魔化しの効かない技術を通して、米の特徴を全面にしっかりと出せる割合・・・とても考え抜かれた精米歩合だと思ってます
■ 商品名
陸(ろく)純米大吟醸 720ml
■スペック
精米歩合:35%
原材料:米・米麹 (麹米・掛米:特等山田錦100%使用)
アルコール度数:16.1 %
日本酒度:-6
酵母:協会6号
酸度:1.8
アミノ酸度:0.8
グルコース:3.467
粕歩合:43.9%
【スペックのこだわり】
通常よりも多くスペックの詳細を記しております。精米35%、特等山田錦だけではないというところを少し。こちらの商品は協会6号酵母といって特徴に「酢酸イソアミル」という酸の特徴があります。バナナやメロンのような吟醸香が特徴です。その特徴を活かしつつも、グルコースを通常よりも高く設定して米本来の甘みを多く引き出しました。そして粕歩合も通常より高く設定し、アルコールを16.1%の原酒にする事で厚みのあるフルボディタイプ味わいに仕上がってます。
【味わいの特徴】
シンプルに華やかで、甘みと旨味が全面的に出てるタイプです。
バナナやメロンと表現してますが、早熟というより熟した甘みが熟したバナナやメロンといった味わいです。口に含んだ時に感じるアルコール感の刺激もほとんどありません。香りは果実系の香りがあり華やかです、口に含むファーストインプレッションはスッキリというより円やかな口当たり。含んだ口内にコーティングされるかのうようなトロミが広がり完熟メロンのような甘さや旨味が一気に広がります。味わいが濃いイメージですが、喉越しには程よい「酸味」が良い切れ味になるので、飲み疲れしない事も特徴です。宮瀬杜氏はこのお酒を「空」や「吟」の自社最上位クラスである「摩訶」の6号バーションと言ってもいい!と唸るほど絶賛している酒質です。自分用に飲むもよし、お酒好きな方に送っても絶対に喜んでもらえる逸品だと思ってます
商品の出荷日は2月6日です。
日にちの詳細は、注文確認メールにてご案内いたします。